年頭あいさつ

組合員の皆様、新年明けましておめでとうございます。皆様には輝かしい新春をお迎えのことと、
お慶び申しあげます。また、旧年中は、組合事業に関しまして御協力、御支援を頂き心からお礼申し
あげます。

さて昨年は、政権交代により国の政策が大きく転換しました。また、国内景気は悪化し、国の懸命
な経済対策により一部持ち直しの気配が見られましたが、デフレ経済に突入し失業率は依然高く雇用
情勢は一段と厳しさを増し、政治・経済・社会情勢が大きく揺れ動いた大激動の一年でありました。
花卉産業も同様に個人消費は厳しく、花の販売単価に影響し、市場や花屋にとっては厳しい一年であり
ました。
この様な中、花屋では、“効率の悪い商品”“無駄な商品”は買わない等、消費者が本当に必要な商品
だけを効率的な価格で買う傾向になっています。その中で、組合の商品は、この時代に合った効率の
良い商品といえ、他の品目よりは良かったと思います。

組合の年末の出荷実績は、出荷量で18万5千箱(前年比95%)、販売額で14億3千8百万円(前年
比102%)を上げることができ、大変喜んでいるところであります。これも、組合員皆様の頑張りと生産力、
また、これまで積み上げた組合の組織力、指導・販売力のおかげだと思っています。特に、色バランス
調整、作付け調整は組合員の協力のもと、精度アップし効果を発揮しました。更に、出荷量及び残量調査
等の細かい指導部の情報を基に船舶と航空輸送を上手く活用し花屋の需要期に充てて参りました。
今回より、予約注文の予約価格を前半、後半の2段階に分けた方法を取る事で、予約注文も5%増え全体
的な価格を上げる事ができました。年末より取組んだ“エコ規格商品”の出荷も買取業者に好評で強い
手ごたえを感じました。今後の販売戦略のアイテムとして取組んで行きたいと考えています。

組合は今年で、設立34歳になります。これから50歳、60歳までも元気で走れる長距離ランナーに
なる為に、更なる組合員の生産力向上と組合の組織力、経営力と言う筋肉を付けなければなりません。
現在、全国の6割の家庭が、1年に1度も花を買わない現状があります。それは、“まだ、売る場所がある”
“まだ、伸びるチャンスがある”と言うことです。その可能性に前向きに向い、企画開発部の新品種開発に
よるニーズの拡大や、市場関係者と色々知恵を絞り組合員と共に消費拡大にも取組んでまいります。
今期も、組合員の為に不撓不屈のパイオニア精神で役職員一同一致団結し、新たな気持ちで力強く
邁進していく所存であります。
最後になりますが、今年の干支は、寅、組合員の皆様が猛々しい虎のごとく、更なる飛躍と発展の年
となりますようご祈念申し上げまして新年の挨拶といたします。

慶祝     2010年
代表理事組合長 外間 勝嘉

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